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エア・カナダ、トロント直行便の予約好調−オンタリオ州も新ルート提案

  • 2009年4月20日
 エア・カナダ(AC)とオンタリオ州観光局は4月17日、旅行会社向けのレセプションを開催し、トロントへの直行便をアピールした。レセプションには旅行会社から約80名が参加し、トロント直行便や機内サービスなどを説明したほか、接続可能な以遠路線も紹介。また、オンタリオ州も新たな旅行の切り口を提案した。

 ACマーケティングエグゼクティブの笹淵正一郎氏によると、現在全体的に予約状況が好調で、お盆の時期ではすでに満席の便もある。特に燃油サーチャージの値下げが需要喚起につながっており、4月1日のオンラインの予約状況は、前回値下げした1月1日の5倍の予約が入った。1月1日の数字も少ないものではなく、「消費者が待っていた」ことが感じられるとの分析だ。

 オンタリオ州観光局からはナイアガラの滝やメープル街道、アルゴンキン州立公園などすでに人気のあるテーマや素材のほか、新たなルートとして「リドー歴史街道」を提案。これは、世界遺産に登録されたオタワからキングストンを結ぶ約200キロメートルの「リドー運河」に沿って観光スポットを巡るもので、リバークルーズやハイキングも盛り込めるという。


▽CTC、プロモーションで追い風とらえる

 レセプションで挨拶にたったカナダ観光局(CTC)マーケティング・プローモーション・マネージャーのアンソニー・リッピンゲール氏は、厳しい環境を指摘しつつ「今年の夏は燃油サーチャージや円高もあり、カナダ旅行の需要を喚起するチャンス」と強調。オンタリオ州への需要喚起を含めてプロモーションを展開する考えを示した。

 なお、現時点での4月以降の旅行会社の予約動向は、会社ごとに異なるものの「いくつかの会社は非常に大きく伸びている」状況。特に、ある会社では低価格の商品と高価格ながら内容を充実した商品を発売したところ、高価格商品の売れ行きが好調という。一方、旅行者の旅行申し込みが間際になっていく傾向があるといい、CTCではプロモーションの時期は消費者の動きを見ながら柔軟に設定する方針だ。


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