travelvision complimentary

モーリシャス航空、ダイヤ変更で利便性向上、夏の香港線増便も意欲

  • 2009年3月31日
 モーリシャス航空(MK)は先ごろ、日本の旅行会社を招いて実施したFAMツアーで参加者との懇談会を実施した。MKは今夏スケジュールから、モーリシャスの到着を以前の深夜着から朝着に変更しており、MKインド・中近東・アジア地区ルートマネージャーであるシヴ・クーンジョー氏は「日本人旅行者にとって、より利便性の高いものになったと思う」と説明。今後はアフリカ方面への接続を踏まえ、モーリシャスのみならず、2010年のサッカーワールドカップ開催地として注目の高まる南アフリカ、近隣のマダガスカルなどと組みあわせて販売していく方針だ。

 現在、モーリシャスへの日本人渡航者数は、2008年が1751人。2006年は1695人、2007年は1730人であり、ほぼ横ばい状態が続く。MKではこのうち75%がMKを利用したと考えており、クーンジョー氏は「日本のエージェントが、セイシェルやモーリシャス方面の販売に力を入れていた15年ほど前は、日本人訪問者数は3200人以上だったと聞いている。数年以内に当時の数までもっていくのが目標」と語った。

 MKでは昨年、上海就航を検討していたが、クーンジョー氏は「アジアのハブは香港ひとつ」との見解を示した。ただし、日本の旅行シーズンである7月8月には香港線の増便する予定。「東京、大阪のほか、名古屋、札幌、福岡といった地方からの乗り継ぎも視野にいれてピーアールしていきたい」という。さらに、モーリシャスへの関心を高めるため、旅行のオピニオンリーダーである女性層に向けたピーアールも展開したい認識を示し、今後も旅行会社向けのFAMツアーのほかメディア関係者へのメディアツアーも実施したい考え。

 なお、懇談会ではクーンジョー氏が日本の旅行会社に対して、「モーリシャスを日本市場に訴求するには、どんなアクションが必要か」といった質問を投げかけた。参加者からは香港での乗継の体験から、よりわかりやすいサポートへ改善する提案や、日本から近いバリやプーケット、ハワイ、モルディブといった他のリゾート地との競合に、どう勝っていくかなどが今後の課題としてあがった。


▽MK新スケジュール
MK641 HKG 00時30分発/MRU 06時15分着
MK640 MRU 19時00分発/HKG 08時45分着(翌朝)


▽関連記事
モーリシャス航空、来年上期からの商品増加に期待−メディア露出など継続(2008/11/21)