月4万円の小遣い額が旅行実施のポイント−働く若者の旅行調査、傾向に男女差も

  • 2009年3月11日
 リクルートのじゃらんリサーチセンターはこのほど、「働く若者の国内旅行実態調査」を実施、最近1年間の旅行実施率は78.5%で、回数は2.4回というデータがでた。これは、全国の20歳から24歳の独身有職者を対象に実施したもので、出張や帰省を除く宿泊をともなう国内旅行を範疇として実施したもの。男女別では男性が平均75.8%、女性が81.3%。男女別に旅行傾向の差が見られた。

 実施する傾向を「就業形態」「恋人の有無」「休暇取得の状況」「連続休暇の取りにくさ」「可処分所得」で見たところ、最も実施経験が高かったのは、「恋人あり」で実施率は84.3%、実施回数は2.5回。次いで、1ヶ月に自分のために使えるお小遣い(可処分所得)が「4万円以上」で82.0%、2.7回であった。また、雇用形態では「正社員」は80.0%であったが、「契約・派遣社員」は67.7%と差異があったものの、休暇取得の状況は休暇取得が「不定期」が79.9%、「不定期ではない」が78.0%、連続休暇のとりにくさでは「あてはまる」が77.4%、「あてはまらない」が79.4%で、大きな差が見られなかった。

 男女別では、男性では「恋人あり」が84.4%と突出。一方、女性は「恋人あり」の84.3%よりも「可処分所得4万円以上」が87.7%と最も多く、恋人がいなくても旅行に出かけている。同行者を見ると、全体では「友人と」が最も多く、男性が46.5%、女性が53.5%、次いで「恋人と」が41.4%であるが、男女別では女性の2番目は「家族と」の44.6%となっている。一方、男性は一人旅が32.3%と3番目に多いのも特徴であった。

 旅行コンセプトとしては、「全体的に温泉」「恋人との絆を深める」「予定を立てずにのんびりする」が上位にきている。ただし、上位3位となった「世界遺産をめぐる」は、女性は80%を越えたものの、男性は67.8%。そのほか男女差があったテーマは、「ストレスを解消する」「贅沢な非日常を味わう」「メンタルヘルスに効果的」「親孝行をする」「鑑賞型イベント」は女性の人気が高く、「ドライブを楽しむ」「その土地らしさを体感」「いきあたりばったり」「乗り物を楽しむ」「ディープなニッチな旅」は男性の興味が高かった。