ワールドブライダル、ケアンズの取扱開始、変化する海外挙式動向に対応

  • 2009年3月5日
 ワールドブライダルは昨年11月、オーストラリアのケアンズの挙式施設の代理店契約を交わし、取扱地域を拡大した。3月3日には業界関係者向けにケアンズウェディング商品のセミナーを開催し、その魅力を説明した。

 同社取締役営業部長の屋敷登輝与氏によると、海外ウェディングは依然としてハワイの人気が高いものの、ヨーロッパやオーストラリアなどの長距離方面も人気が出てきており、今年の1月、2月は昨年の1.4倍の取り扱いになったという。以前と違い、列席者のことをあまり気にしなくなった傾向が大きいといい、特に挙式をハネムーンと兼ねているので観光要素の強い場所が好まれるのだという。同社では、フライト時間が7時間30分のケアンズも長距離デスティネーションのひとつにとらえ、事業展開を計画してきた。ケアンズを選んだのは、グレートバリアリーフとレインフォレストの2つの世界遺産に囲まれていること、日本との時差が1時間しかないこと、挙式後に続けてハネムーンに出かけられることなどの理由がある。年間450組の送客を目標にかかげ、先行きに期待を寄せる。

 同社が代理店を務めるのはケアンズで唯一のビーチフロントに位置するチャペルである「アンサナグレートバリアリーフ」と、ケアンズの中心地にあり、プールに浮かぶモダンな「ヒルトンブルーホライズン」、そして「フレッシュウォーターチャペル」。セミナーでは主に、アンサナグレートバリアリーフとヒルトンブルーホライズンについて説明。オプションとしてコアラを抱っこしながらの記念撮影や新郎とその父親がヘリコプターで入場するなど、オーストラリアらしい演出も用意するという。

 比較的若い年齢層にターゲットをしぼっており、ハネムーンにはグレートバリアリーフでのダイビングなど世界遺産での体験的なアクティビティを進める。今後は航空会社や政府観光局などとタイアップを試み、多くの送客に結びつけたい考えだ。