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情報を共有する旅スタイルが新たな需要を呼び起こす−TQ、セミナーを開催

  • 2009年3月2日
 デジタルコンテンツを制作するTQは、旅行業界関係者を対象に観光マーケティングセミナーを開催、観光マーケティングプロデューサーで旅行作家である同社代表取締役の江藤誠晃氏が、iPodやiPhoneで広がる新しい旅のスタイル、そして旅の需要喚起の施策を提言した。

 江藤氏は「21世紀の旅は『学ぶ・巡る・記録する』という能動的なスタイルへと移行する」と見込む。「旅の循環モデルを「前旅(旅行前)」「本旅(旅行中)」「後旅(旅行後)」と分けるなら、20世紀は本旅のみがビジネスの対象だった。それが21世紀には前旅でPodcastやサブテキストによって情報を集め、本旅の現地ではiPodやiPhoneによる観光ガイドを活用し、後旅では旅の紀行を作成すると同時にツーリストが情報を共有する。その後旅で蓄積された情報がふたたび次の前旅につながり、リピートされる」という。

 さらに、「21世紀ではインターネットで発表することで誰もが旅行作家となり、旅は再修学としての自己投資となりうる」と続ける。こうした一連の旅の流れをバーチャルな大学としてとらえ、「旅・自分大学」とネーミング。自分なりのテーマをもって旅をし、ITやインターネットで情報を共有する旅スタイルが、新たなる需要を呼び起こすと語った。

 セミナーでは、オーディオプレイヤーのみならず今や情報端末として人気を高めるiPodやiPhoneの旅における活用法を実演。旅先として「日メコン交流年」で注目を集めるラオスを取り上げながら、iPhoneのGPS機能で自分の居場所の緯度と経度を表示し、写真を撮り、メールで送る。iMovieで動画を編集し、iLifeで撮影した画像を地図上に取り入れることができることを紹介した。また、パソコンにデータを入れるだけで、写真集やカレンダー、カードを作るなど、バーチャルな旅が楽しめる。江藤氏が訪れたルアンパバンなどラオス各地で撮影した写真を絵画タッチに加工した作品集も紹介された。


※訂正案内 (編集部 3月2日 19時05分)
 当初、江藤氏の名前の漢字を間違えて記載しておりました。訂正するとともに、お詫びいたします。