第1種の営業利益率0.38%に減少、黒字決算31社減−1人あたり取扱高は増加
従業員1人あたりの取扱高は1億393万9000円で、前年より約500万円増加したが、1人あたり営業利益は39万5000円で前年より15万4000円減少。ただし、マイナス計上の企業はない。黒字決算の企業では、1人あたりの取扱高は1億1379万8000円で、1人あたり営業利益は62万1000円となっている。
▽業態別の営業利益率は業務渡航がトップ、1人あたり取扱高も3位に
旅行業を本業とし、業態を分類しやすい会社106社を対象とした旅行業業態別経営分析では、黒字計上した会社数は79社で前年から9社減少した。黒字社の内訳は、総合旅行系が7社中7社、商品造成自社販売系が10社中10社、メディア・通信販売社系が13社中7社、リテーラーが21社中13社、インターネット系が10社中4社、業務性旅行特化系が10社中9社、ホールセラーが15社中12者、海外旅行ディスリビューターが13社中11社、海外ランドペレーターが7社中6社であった。
この黒字企業のみでみると、営業利益率は4.4%で前年より1.1ポイント減少。前年の全体の営業利益率である4.6%をも下回っている(2007年は3.2%)。また、1人あたりの営業利益は黒字企業で56万8000円で前年より8万3000円減少。全体では40万4000円で14万6000円減少した。業種別で営業利益率が最も高いのは、前年に引き続き、業務性旅行特化系で14.5%と前年を0.5ポイント上回った。次いで、海外ランドオペレーターが7.8%、商品造成自社販売系が6.7%。1人あたり取扱高ではホールセラーが2億1611万5000円と最も多く、次いで、インターネット販売系が1億6478万1000円、業務性旅行特化系が1億4600万1000円と続く。
▽取扱高営業利益率の推移(営業利益/取扱高)
1995年/0.07%
1996年/0.20%
1997年/0.12%
1998年/-0.17%
1999年/0.21%
2000年/0.41%
2001年/-0.03%
2002年/0.07%
2003年/0.24%
2004年/0.53%
2005年/0.30%
2006年/0.55%
2007年/0.38%