「燃油サーチャージ値下げが旅行の契機」は58%、ヨーロッパの人気上昇か

  • 2009年2月12日
 アップルワールドの調査によると、燃油サーチャージの値下げが旅行意欲の上昇につながる人は全体の58.3%となった。調査は1月からの燃油サーチャージ値下げに関して聞いたもので、アップルワールド.comの利用者のうち20代から60代以上までの302人から回答を得た。海外個人旅行を好む人が多いアップルワールド.comの利用者が対象ではあるが、値下げ自体を認知している人も98.0%と高い水準を示した。

 1月の燃油サーチャージ値下げについて、「料金までは知らないが、値下げになったことは知っている」と答えたのは53.3%で、「関心のある行き先については、値下げの料金まで詳しく知っている」人も44.7%いた。1月の値下げによる海外旅行の計画と実施への影響は、「値下げにかかわらず行く予定」が41.6%で、「もう少し値下げされれば行ってみたい」が32.1%、「値下げを機に行ってみたい」が26.2%と続いた。特に20代では、値下げを機に行きたいと答えた人が4割で最多となった。一方、30代と40代では値下げにかかわらず行く人が最も多く、40代では45%となった。また、30代で値下げを機に行きたい人は20%以下にとどまった。

 海外旅行の計画や実施を予定している人の行き先では、アジアが34.3%、ヨーロッパが32.9%となった。アップルワールドでは、燃油サーチャージの高騰で敬遠される傾向のあったヨーロッパが値下げを機に人気を取り戻している可能性があると指摘。特に女性では、ヨーロッパが39.7%とアジアの31.5%を上回っており、さらに「もう少し値下げされれば行ってみたい」と回答した人ではヨーロッパが36.5%、アジアが29.4%となった。


▽トレンドより自分の興味、自分の所得より円高・値下げ

 調査では海外旅行に行きたいと思わせる理由についても質問。この回答は、「世界遺産など自分自身の興味」が21.3%、「為替変動による円高」が19.7%、「旅行代金の値下げ(燃油サーチャージ含む)」が19.3%、「まとまった休み」が18.0%などとなった。「訪問先の人気やトレンド」は3.0%、「ボーナスなどの所得の増加」は3.8%にとどまっており、趣味や嗜好を優先し、自らの所得よりも円高や燃油サーチャージなどの外的な要因に影響を受けている傾向が見られた。