JNTO間宮氏、インバウンドの拡大に自信−09年は「仕組みづくり」

  • 2009年2月9日
 日本政府観光局(JNTO)理事長の間宮忠敏氏は2月6日、第6回インバウンド旅行振興フォーラムの場で、中長期的なインバウンドの拡大に自信を示した。間宮氏は、現在の環境の厳しさに触れつつ、「日本は多様な魅力を備えた『観光資源大国』」であり、将来的な成長は間違いないと強調。その上で、現在は将来の成長につなげるためのチャンスの時期と語り、2009年は世界的な景気後退を抜け出した後に訪日旅行をしてもらうための動機付けと仕組みづくりに取り組む考えを示した。

 具体的な取り組みとしては、例えば観光庁と協力しビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)事業で、韓国などで緊急対策のキャンペーンを実施。また、横浜開港150周年や平城遷都1300周年、さらに来年の上海万博や首都圏空港の再拡張などの時宜も逃さず、幅広く事業を進める方針だ。

 なお、インバウンド旅行振興フォーラムでは、今回初めて賛助団体・会員以外にインバウンド旅行業界関係者や一般からの参加者を募集。会場では、VJC重点市場国の市場説明会や、2008年の「訪日外客訪問地調査」の結果概要のプレゼンテーションを実施した。プレゼンテーションの会場では席が間に合わずに立ち見する参加者もおり、質問も活発に出されインバウンドへの注目の高さをうかがわせた。


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