ANAセールスは先ごろ、ANAハローツアーの2009年上期商品の販売を開始した。旅行商品の内容と品質を重視したラインナップとしたほか、幅広い消費者に満足してもらえるよう、サポート面も重視。例えば、添乗員付きコースを除く全コースに「ダイレクトチェックイン」を採用。搭乗便出発時刻の1時間前までの全日空（NH）のカウンターで直接チェックインできるようにし、旅行専用カウンターへの立ち寄りを省略した。燃油サーチャージの表示方法は「総額表示」を導入するが、旅行会社への手数料率は変更しない。

　09年度上期販売目標は全方面合計で前年と同じ3万9950名に設定。アメリカ方面は成田／ワシントン線の機材が7月からダウンサイズ化するのに加え、もともと需要の高かったビジネス客を重視する方針のため前年比4％減の1940名に設定。またヨーロッパ方面も、7月からの成田／パリ線の機材のダウンサイズ化をふまえて7％減の9140名としている。一方、中国は7％増の8750名を目標に掲げる。グループとして中国を重視する姿勢から「中国への旅行需要が落ちてもコース数をしぼらなかった」（ANAセールス経営企画部）といい、需要の回復に期待する。


▽身体が不自由な消費者にも専用窓口で相談受け付け−中国では「四川省キャンペーン」

　サポート面での充実では、ダイレクトチェックインのほか、身体の不自由な消費者の旅行に対する相談や追加手配を受け付ける専用窓口「ツアーアシストデスク」も開設。これは、消費者だけでなく手配する旅行会社も対象としており、これまでも毎月数百件寄せられていた問い合わせに対応する考えだ。記念旅行を対象に現地で特典を用意する「アニバーサリー特典」は対象範囲を拡大、新たにハネムーンを加えた。また、ANA’Sヨーロッパの添乗員同行コースの申込者を対象に、旅行の準備や現地に関する問い合わせに添乗員が対応するサービス「ハロー旅コール」も開始する。

　商品についての取り組みとしては、例えば成田発の「ANA’Sヨーロッパ　添乗員同行の旅＆フリーステイ」でフランスやドイツをはじめ6コースで、全出発日2名催行を保証する。アジアリゾートでは海南島のサンヤ地区とランカウイ島の商品を開始。「ANA’S中国」では、地震の影響で需要が減少した四川省商品に四川省キャンペーンを展開。周遊コースでは1名から催行可能とし、参加者全員に四川省旅遊局長からの訪問証と小物入れを提供する。中国のイメージキャラクターには福原愛さんを起用し安心感をアピールする。


▽2009年度上期商品販売目標
（方面／09年度上期目標人数／前年比／08年度上期取扱人数）
アメリカ／1940人／4％減／2030人
ハワイ／3420人／変化なし／3420人
ヨーロッパ／9140人／7％減／9830人
アジア／16700人／1％増／16490人
中国／8750人／7％増／8180人
合計／39950人／変化なし／39950人


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