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個性が光る、ヨーロッパの古城ホテル(2)イギリス フォートウィリアム

  • 2009年2月3日
 スコットランドといえば、シングルモルト・ウィスキーやタータンチェックなどをイメージするだろう。でもイギリスで古城といえばスコットランド。古城見学を目的にここを訪れる人がいるほどで、イングランド軍との戦いにまつわる歴史を秘めた古城、名城が数多く集まる「古城街道」もある。

 
 


 そんな古城を改造したホテルでおすすめなのが、インヴァロッヒー・カッスル・ホテルInverlochy Castle Hotelだ。

 インヴァロッヒー・カッスルは1863年に初代アビンジャー卿によって建設され、1873年にはヴィクトリア女王が1週間滞在したという記録が残っている。女王は日記に「これほど素敵でロマンティックな場所を見たことがない」としたためている。ホテルとして改装されたのは1969年からのことである。

 女王が惚れ惚れしたのも無理はない。ここはスコットランド随一の景勝地への玄関口フォートウィリアム郊外にあり、イギリス最高峰のペン・ネヴィス山(標高1340メートル)麓に位置する。スコットランドの城らしく、外観は素朴で力強く、それでいて格調高い。周囲の山や湖と一体となった姿は、まさに「古城ホテル」のイメージそのものだ。

 センスのいいインテリアでまとめられた17の客室はすべて趣が異なり、窓からは山や庭園の素晴らしい景色が楽しめる。また、モダン・ブリティッシュスタイルの料理を提供するレストランは、ノルウェー王から贈られた手の込んだ調度品を使った落ち着いた空間となっており、ミシュランの1ツ星を獲得したほど、味には定評がある。

 フォートウィリアムは、小さな町だが、夏はハイキングやマウンテンバイク、冬はスキーを楽しむ人たちで賑わう活気に満ちた町。車で30分ほどのところには、映画「ハリー・ポッター」シリーズのロケ地にもなった美しい渓谷・グレンゴーや、同じく「ハリー・ポッター」で登場するグレンフィナン陸橋を蒸気機関車が走るウェスト・ハイランド鉄道の出発地でもある。

 またイギリスでは、中世の荘園(マナー)領主の邸宅を利用した「マナーハウス」も人気が高い。料理やアフタヌーン・ティーも充実し、イギリスの田園生活を楽しみたいという客のニーズに応えている。最近では、中世そのものの外観を残しつつ、内部をモダンに改装、。ダン・ブリティッシュ料理を提供し、スパやエステサロンの充実を図るマナーハウスも増え、注目されている。


▽参考サイト
インヴァロッヒー・カッスル・ホテル
URL:www.inverlochycastlehotel.com

フォートウィリアム観光局
URL:www.visithighlands.com

ウェスト・ハイランド鉄道
URL:www.steamtrain.info

英国政府観光庁
URL:www.visitbritain.jp


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画像提供:英国政府観光庁