日本旅行、上期商品で約10%値下げ−欧州・東アジア強化で15万人めざす

  • 2009年1月23日
 日本旅行は1月23日、2009年度上期のマッハとベストツアーの販売を開始した。全方面で燃油サーチャージを旅行代金に含める「総額表示」を採用しており、燃油サーチャージの値下がりや円高を反映し、旅行代金を全体の平均で前年比10%程度値下げ。特にヨーロッパの商品では15%(6万1000円)程度値下げした。3ヶ月単位で発売する価格訴求型の「イチ押し」シリーズなど、手ごろな代金を追求し、市場の動向に素早く対応する。商品数は近場を中心に全体で20%増とし、上期合計で6%増の15万人の送客をめざす。

 上期商品のポイントは、ヨーロッパ方面の更なる充実と、東アジア方面(台湾、香港、マカオ、韓国)への注力。例えば、ヨーロッパでは、70軒のミシュランの星付きレストランや人気レストランから、ツアー参加者が希望するレストランを手配する「ディナーアレンジプラン」を用意。スペインでは、中世の古城や貴族の館を改装した「パラドール」に宿泊するコースも設定した。また、「ベストBUY」はこれまで展開してきた成田発に加え、関空発、中部発を設定した。

 東アジア商品では、特に台湾で通年の「きっと見つかる!台湾」キャンペーンを展開。キャンペーンのオリジナル企画や特典を提供する。映画「千と千尋の神隠し」の舞台とされる九フン(※)で、自社のシャトルバスを運航するほか、フォトコンテストなども実施する。また、香港では、2009年日本香港観光交流年と連動して商品を設定。韓国では、2008年に取り組んだ「もっと韓国!キャンペーン」の結果、送客数が30%増となっており、2009年度上期も人気プランを継続展開する。例えば、7ヶ所の世界遺産を周遊するコースを継続するほか、ソウルや済州で観光スポットを巡るオリジナルバスの運行も継続を決めた。

※フンはニンベンに分


▽日本旅行、2009年度上期目標人員
(方面/目標人員)
アジア/6万6000人
ヨーロッパ/4万人
ハワイ/1万3000人
グアム・サイパン/1万3000人
アメリカ・カナダ/6000人
オセアニア/6000人
中国/6000人
合計/15万人