JTB西日本、09年度販売目標は1%増35万1000人−上期に関空チャーター30本増へ

  • 2009年1月19日
 ジェイティービー(JTB)西日本は「ルックJTB」の09年度の西日本発着商品で、前年比1%増の35万1000人をめざす。関空発のヨーロッパ、ハワイ、アジア、中国方面の商品を強化するほか、直行便のないデスティネーションを中心に成田経由の乗り継ぎ商品や、ピーク期の関空発着のチャーター商品の充実をめざす。

 ヨーロッパ商品では、添乗員同行コースで2名集まれば催行を保証するコースを昨年の3コースから14コースに増やしたほか、関空からのフライト数が多い東南アジアの販促も強化する。また、昨年は四川大地震などで需要が下がった中国方面では周遊型商品に加えて海南島の商品を新たに造成し、「中国方面に行きたくても行けなかった人など、需要の回復に期待したい」(JTB西日本広報室)としている。

 チャーター便は、ゴールデンウィークや夏休み、年末年始などのピーク期の座席確保とオフラインになる路線の需要補完のため、08年に引き続いて取り組みを強化する。西日本市場で拡大する熟年層は目的を持った旅行者が多いため、これまでにない特色を持ったカムチャッカやヨーロッパ方面を中心に設定を増やす予定だ。08年度上期は45本を設定し3552名を送客しており、09年度上期には75本を設定し、70%増の6000名の送客をめざす。また、西日本エリアでの海外旅行販売拡大へ向け、関空/成田便を利用した乗り継ぎ商品の造成やバリエーションを拡充。例えば、オーストラリア方面では成田発の日本航空(JL)とカンタス航空(QF)利用コースにおいて、大阪(伊丹・関空)/東京(羽田・成田)間の国内特別代金プランを追加代金1人1000円で用意するという。

 このほか、間際在庫を利用した「旅のアウトレット」で、13%増の1万7000名の販売をめざす。インターネット上に掲載してその2日後に発売する商品で、間際での受注が今後さらに進むと見込んで設定を強化。06年度から販売を開始した旅のアウトレット商品は、ホームページの検索方法の改良や携帯電話からの予約開始が奏功し、07年度には370%増の9600名、08年度には56%増の1万5000名の販売を見込んでいる。


▽2009年度販売目標人数(方面/人数/前年比)

ハワイ/6万9000人/2%増
ミクロネシア/5万人/12%減
アメリカ/1万1000人/7%減
ヨーロッパ/5万2000人/17%増
アジア/13万5000人/増減なし
中国/2万2000人/50%増
オセアニア/1万2000人/35%減
合計/35万1000人/1%増


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