「意のあるところ、道あり」−未曾有の環境をチャンスに KNT代表取締役社長 吉川勝久氏

  • 2009年1月6日
 中期経営計画のスタートは、創立60周年を迎える2015年には、旅を基盤として世界中に「豊かな時空間」を創造する企業グループになろうという志の高い挑戦だ。昨年11月には経営戦略機能と営業戦略機能を強化するために経営戦略本部を新設し、経営戦略、営業戦略、IT戦略そしてグループ戦略について、長期的な展望も視野に入れた抜本的な改革を行っていく。

 不況感の広まりが懸念される環境下では、旅行の動機付けを前面に打ち出した需要喚起が不可欠。そのために、全社的に、記念日、イベント、周年等の節目を切り口として、企画提案や需要開発を行う「メモリアルマーケティング」を推進する。また、グローバル戦略の一環として、外国人向け宿泊サイトのバージョンアップ、インバウンドのFIT化に対応できる仕入・企画機能、オペレーション機能設置の準備を進める。さらに新たな収益源として、KNTのブランドや店舗ネットワークを利用したビジネス、金融機関等の提携による、新しい切り口での関連商品の開発、商事部門における旅行関連に留まらない新商品の開発等を進めていく。

 今年は「観光元年」。各社がそれぞれ健全な競争を行うのは当然だが、業界として協調し解決に当たらなければならない大きな問題について、リーダーシップを発揮して推進していきたい。


(一部、編集しました)