年末年始動向、JTBの推計は海旅が4.6%減−HISの予約では前年増に
ジェイティービーは12月23日から1月3日の12日間に出発する年末年始の旅行動向を取りまとめた。1200名へのアンケートのほか、JTBの予約動向、航空会社の予約状況などから推計したもの。総旅行人数は前年から微減で2990万人(前年2991万1000人)、このうち国内旅行は0.1%増の2932万人、海外旅行は4.6%減の58万人である。
今年の休暇は12月31日から1月4日の5日間だが、12月29日、30日を休暇とすると9日間の休みとなり、昨年並みの休暇となる。ただし、サブプライムローンに端を発する金融危機の影響で、冬のボーナスは前年を下回り、心理的なマイナス要因が働いているほか、年始が4日からと海外、国内旅行ともに年末の出発が多く集まる傾向だ。
海外旅行は、年始の出発者が少ないことから、前年割れとなる見通し。ただし、12月23日から31日の出発人数に限ると、前年3%増となる。ピークは行き先により異なり、ヨーロッパは26日から28日、円高で好調の韓国、台湾などの近隣デスティネーションは26日から31日と出発日の選択肢が広くなり、中距離のハワイやアジアのビーチリゾートは26日から29日となる。26日ごろからの出発が多くなる理由として、JTBでは年末年始料金でも割安感のある出発日に集中しているという。
デスティネーション別の訪問者数の推計は、韓国が24.7%増の9万1000人で伸び率が最も高く、マレーシアが11.0%増の1万1000人、香港が8.6%増の3万8000人、台湾が7.1%増の4万5000人。前年と同様のグアム・サイパンの4万7000人、インドネシアの1万7000人を除くと前年割れとなっている。特に、このところのデモの騒動で影響が予想されるタイは2万6000人と35%減。また、今年は食の問題や地震、政治問題が影響した中国は6万人で23.1%減と減少幅は大きいものの、一時の減少幅から徐々に縮小する傾向にあるようだ。
▽HISは全体で前年増と堅調に予約を集める
エイチ・アイ・エスの12月23日から1月4日の予約状況は、全体の傾向として、JTBと異なり全体では前年増を記録しており、人気は近場のアジア・シティで、特に韓国は前年比50%増となったほか、出発は年内に集中しているという。出発日のピークは12月27日で、次いで28日、26日と続く。予約の伸び率のうち、エリア別は韓国が50%増、中国が19%増、台湾が11%増、都市別は大連が82%増、ゴールドコーストが73%増、釜山が55%増などとなる。
人気の渡航先を国別で見ると韓国、中国、ハワイと続き、都市別ではソウル、グアム、ホノルルの順だ。中国については、HISのこれまでの実績では、航空券の取扱を含み9月、10月は前年増を記録しており、堅調さを取り戻しつつあるようだ。
今年の休暇は12月31日から1月4日の5日間だが、12月29日、30日を休暇とすると9日間の休みとなり、昨年並みの休暇となる。ただし、サブプライムローンに端を発する金融危機の影響で、冬のボーナスは前年を下回り、心理的なマイナス要因が働いているほか、年始が4日からと海外、国内旅行ともに年末の出発が多く集まる傾向だ。
海外旅行は、年始の出発者が少ないことから、前年割れとなる見通し。ただし、12月23日から31日の出発人数に限ると、前年3%増となる。ピークは行き先により異なり、ヨーロッパは26日から28日、円高で好調の韓国、台湾などの近隣デスティネーションは26日から31日と出発日の選択肢が広くなり、中距離のハワイやアジアのビーチリゾートは26日から29日となる。26日ごろからの出発が多くなる理由として、JTBでは年末年始料金でも割安感のある出発日に集中しているという。
デスティネーション別の訪問者数の推計は、韓国が24.7%増の9万1000人で伸び率が最も高く、マレーシアが11.0%増の1万1000人、香港が8.6%増の3万8000人、台湾が7.1%増の4万5000人。前年と同様のグアム・サイパンの4万7000人、インドネシアの1万7000人を除くと前年割れとなっている。特に、このところのデモの騒動で影響が予想されるタイは2万6000人と35%減。また、今年は食の問題や地震、政治問題が影響した中国は6万人で23.1%減と減少幅は大きいものの、一時の減少幅から徐々に縮小する傾向にあるようだ。
▽HISは全体で前年増と堅調に予約を集める
エイチ・アイ・エスの12月23日から1月4日の予約状況は、全体の傾向として、JTBと異なり全体では前年増を記録しており、人気は近場のアジア・シティで、特に韓国は前年比50%増となったほか、出発は年内に集中しているという。出発日のピークは12月27日で、次いで28日、26日と続く。予約の伸び率のうち、エリア別は韓国が50%増、中国が19%増、台湾が11%増、都市別は大連が82%増、ゴールドコーストが73%増、釜山が55%増などとなる。
人気の渡航先を国別で見ると韓国、中国、ハワイと続き、都市別ではソウル、グアム、ホノルルの順だ。中国については、HISのこれまでの実績では、航空券の取扱を含み9月、10月は前年増を記録しており、堅調さを取り戻しつつあるようだ。