レンタカー5社、セミナーで旅行商材としての認識を訴え、メリットアピール

  • 2008年11月12日
 日本にオフィスを展開する海外レンタカー会社アラモレンタカー、エイビスレンタカー、バジェットレンタカー、ダラーレンタカー、ハーツレンタカーは11月7日、共同で旅行会社を対象とした「海外レンタカーセミナー」を開催した。各レンタカー会社が共同で業界向けセミナーを開催するのは初めてのこと。

 セミナーではレンタルプロセスや販売のポイント、保険や車種などの商品知識について説明。日本人の海外レンタカー利用者のうち、旅行会社での予約は28%という現状から、「旅行会社は商機を逃がしている」とし、10%から20%と比較的高額なコミッションなどを紹介。さらに、海外レンタカーの利用者は他の旅行者と比べて渡高頻度が高いとし、レンタカー利用者を囲い込むことで海外旅行販売のチャンスが広がると、販売のメリットを強調した。

 また、現地での予約は現地料金が適用になるほか、現地での催し物などの影響で料金が変動するが、日本で予約した場合は常に料金が一定であること、夏休みやクリスマスシーズンなどは希望の車種を確保するのがとても難しいことから、日本での事前予約に加え、必要な種類の保険が含まれているオールインクルーシブ・プランの重要性を説明した。

 セミナー開催をとりまとめたハーツレンタカーのセールス&マーケティング部副部長の広脇敬氏は、「まずは、レンタカーを旅行会社の商品として認識してもらうことが大切。販売方法や旅行会社のメリットをしっかり理解してもらうことが、レンタカー各社のメリットにもつながる」とし、共同セミナーの意義を語った。今回は定員80名を超える応募があったことから、「海外ドライブのポテンシャルを非常に感じる」とし、今後も共同での活動を継続していく考えだ。

 なお、今回のセミナーは、日本旅行業協会(JATA)のフライ&ドライブ検討作業部会での話し合いのうえ、実現したアクションの1つでもある。今後も業界として積極的に後押ししていく考えだという。