中部国際空港、開港以来初の経常損失−国際線航空旅客減などが響く

  • 2008年11月11日
 中部国際空港の2008年度中間決算は、開港以来初めてとなる経常損益を計上した。特に、原油価格の高騰や中国情勢の影響から、国際線を中心とした航空系事業の影響が大きかった。通期見通しは、経常損益3億円の黒字予想から20億円の赤字見通しへと修正する。

 中間期までの航空旅客数は前年比5.1%減の572万4000人で、国際線は7.4%減の259万9000人、国内線は3.2%減の312万5000人。これに加え貨物便の減少から航空系収入では11億4000万円減となる107億5000万円、商業系は旅客数の減少を受け、3億4000万円減の90億6000万円となった。減益要因として、国際線の便数減や旅客数の減少で11億4000万円減、旅客数や来場者の減少による商業系収入では8000万円減で、経費削減効果による5億1000万円の増収効果でも補うことが出来なかった。

 なお通期の連結予想は、売上高は当初の予想の533億円から493億円、営業利益は63億円から39億円、経常損益は3億円の黒字予想から20億円の赤字と下方修正した。航空旅客数は当初の見込みである1193万人から1112万人に修正する。