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金融不安で旅行先の選択に「影響を受ける」人が過半数−円高で海外シフトも

  • 2008年11月6日
 ジャパン・マーケット・インテリジェンス(JMI)がこのほど実施した金融不安が旅行に及ぼす影響への意識調査で、現在の世界的な金融不安により旅行先の選択に「非常に影響を受けている」人が22%、「少し影響を受けている」人が30%と、合計で52%と半数超に影響を与えるという結果であった。影響を受けている場合の具体例は、「旅行に行く頻度を減らす」が37%、「家族旅行は減らす、または行かない」が19%、「旅行日数を減らす」が15%、「旅行先の方面を変更する」が14%、「宿泊先のランクを落とす」が11%などとなった。なお、「影響を受けていない」、あるいは「ほとんど影響を受けていない」は43%である。

 今旅行をする場合、国内旅行と海外旅行どちらを選ぶかでは、国内は68%、海外は29%、どちらにも行きたくない人が3%となった。1年以内に海外旅行を経験した人で海外旅行を選択したのは71%で、1年以内の国内旅行の経験者で国内旅行を選択したのも71%となり、いずれもリピート率が高かった。

 また、8月に実施した同じ質問と比較すると、海外旅行経験者が国内旅行を選択した割合は、8月が47%であったのが10月には29%に減少し、海外旅行の割合が53%から71%と増加。これに加え、1年以内に国内と海外ともに旅行していない人が国内旅行を選ぶ割合は76%から63%に減少、海外が16%から25%に増加しており、JMIでは円高の影響の可能性を指摘している。

 なお、今旅行をするなら国内旅行、と答えた人に旅行目的を聞いたところ、温泉が75%、休養・リラクゼーションが65%、「名所旧跡、特産物などを楽しむ」が54%などとなった。