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金子国交相、観光庁は2000万人具体策が宿題−「信頼される閣僚として先頭に」

  • 2008年10月1日
 問題発言で辞任した中山成彬氏に代わり、9月29日付けで国土交通大臣に就任した金子一義氏は9月30日、専門誌との記者会見で「中山前大臣の経緯があって国民の皆様にご心配をかけ、国土交通省という行政組織としても不安を与えてしまった。国民に安心感を持ってもらえる、また行政組織内でも信頼される閣僚として国土交通行政の先頭に立っていきたい」と抱負を述べた。また、「建設行政には多少触れることもあったが、運輸行政については不案内。両方について一から学びながら取り組んでいく」と語った。

 観光庁については、「本当に期待しており、国民も何をやるのか期待している」とし、「まずは2020年に2000万人の目標設定をしてもらう」と2010年以降に視野を向けていることを強調。そして、「具体的にどのように達成するのかが重要」とし、「(10月1日付けで観光庁長官に就任する)本保氏にさっそく宿題としてお願いした」と語った。

 また、中山氏の辞任理由ともなった成田空港に関する所感について問われると、「成田問題は、当初はボタンのかけ違いがあったが、今は話し合いで一定の方向性ができている」とし、「この路線に変わりないようにしたい」と回答。首都圏の航空需要への対応については、「羽田との連携は当然、念頭に入ってくる。2空港を結べるネットワーク(の構築)もさらに進めていく必要がある」と述べ、2空港で役割を分担する冬柴元国交相が示した首都圏空港構想を推進する方針を示した。


▽金子一義氏略歴
昭和61年7月  衆議院初当選(第38回総選挙)
平成2年2月  衆議院選2期目当選(第39回総選挙)
平成2年3月  自民党国会対策副委員長
平成3年11月  建設政務次官
平成5年7月  衆議院選3期目当選(第40回総選挙)
平成6年7月  自民党建設部会長
平成7年9月  自民党副幹事長
平成8年4月  自民党岐阜県支部連合会会長
平成8年10月  衆議院選4期目当選(第41回総選挙)
平成9年9月  衆議院厚生委員長
平成11年10月  衆議院大蔵委員長
平成12年6月  衆議院選5期目当選(第42回総選挙)
平成14年1月  自民党デフレ対策特命委員会事務局長
平成14年10月  衆議院財務金融委員会筆頭理事
平成15年2月  自民党緊急金融システム安定化対策本部事務局長
平成15年3月  自民党総合経済調査会会長代理・企画運営委員会委員長
平成15年9月  国務大臣(規制改革・産業再生機構・行政改革担当・構造改革特区担当)
平成15年10月  国務大臣(規制改革・産業再生機構・行政改革担当・構造改革特区担当・地域再生担当)
平成15年11月  衆議院選6期目当選(第43回総選挙)
平成16年10月  自民党税制調査会副会長
平成17年9月  衆議院選7期目当選(第44回総選挙)
平成17年10月  自民党金融調査会長
平成18年9月  衆議院予算委員長
平成19年9月  自民党中小企業調査会長
平成20年4月  自民党住宅対策促進議員連盟会長
平成20年9月  国土交通大臣、観光立国担当大臣、海洋政策担当大臣