07年の国際会議開催件数、世界5位に急上昇−目標値には達せずJNTO取組継続

  • 2008年10月1日
 国際団体連合(UIA)は2007年の国際会議開催件数を取りまとめ、これによると日本は2006年の166件から448件と大幅増を記録し、順位も世界18位から5位に急上昇した。アジアではシンガポールの466件に次いで2位となり、都市別の開催件数では東京が126件で世界8位、アジア2位となった。国別は1位がアメリカの1114件、2位がフランスの598件、3位がドイツの523件となった。都市別では1位がシンガポールの465件、2位がパリの315件、3位がウィーンの298件となった。

 日本の会議開催件数が急増した要因は、UIAが統計基準を緩和したことにある。従来は、「国際機関・国際団体の本部が主催または後援した会議で、参加人数50人以上、参加国数3ヶ国以上、開催期日1日以上」、もしくは「UIAにより主催者が国際機関・国際団体ではないと判断された会議で、参加人数300人以上、参加国数5ヶ国以上、開催期日3日以上」であった。だが、新基準は参加人数の条件に満たなくても展示会が併設されていること、参加国数と開催期間をUIAが確認できなかった場合に、各国が従来の基準に合致するものとして報告した会議を計上することとなった。

 さらに、JNTOが国際会議開催・誘致拡大局長級会合の枠組みを活用し、日本での開催実績について、初めてUIA統計スケジュールにあわせ、前倒しで各府省庁、都市、会議場、大学などに対して網羅的に調査、UIAに報告したことも増加の要因だ。