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メキシコ観光局、リピーターに南バハ・カリフォルニアを提案−集客も好調

  • 2008年9月30日
 メキシコ観光局はリピーター獲得をめざし、南バハ・カリフォルニア州のプロモーションを強化する。メキシコ観光局駐日代表のギジェルモ・エギアルテ氏によると、北米からの訪問者を含むデータだが、メキシコへの外国人訪問者のリピート率は80%で、日本でも訪問者数の増加とともにリピーターの獲得につなげたいという。日本人訪問者数は、2007年に11万人、2008年は13万人を見込んでおり、今年6月まで前年比4%増で推移している。また、「現在の予約状況からすると、12月は単月として過去最高の訪問者数を達成できそう」(エギアルテ氏)という。

 今後は、カンクンに加え、自然や文化など観光素材が豊富な南バハ・カリフォルニア州をアピールしていく方針で、先ごろのJATA世界旅行博でも大きく紹介。9月25日には横浜で開催したセミナーでは、南バハ・カリフォルニア州観光局マーケティング・ディレクターのベロニカ・ルイス・チュー氏が同州を紹介した。この中で、リゾートとして知られるロスカボス、アザラシや鯨などメキシコで最もバラエティに富んだ海洋生物を観察できるロレート、世界遺産のコルテス海の島々「カリフォルニア湾の島々と自然保護区」の一部や7500万年前の岩絵などをアピールした。


▽引き続き日本重視、現地でも日本市場に期待

 メキシコ観光局は、アジアからの訪問者全体の半数を占め、消費額も高い日本市場を重視し、プロモーションを展開する。業界と消費者の双方を対象とし、業界向けセミナーやFAMツアーの実施、消費者向けには雑誌での露出やラッピング・バスなどの広告を展開する。業界対象のセミナーは既に6月に開催したほか、9月は全国7ヶ所、10月は5ヶ所で開催する計画だ。

 現地の日本市場への期待も高く、9月にメキシコ・シティとカンクンで、ガイドを対象に日本人向けサービスのセミナーを開催したところ、カンクンでは200名が集まるほど関心が高かったという。また、カンクンのオールインクルーシブのホテル「ル・ブラン・スパ・リゾート」では、ハネムーナーを中心に日本人宿泊者を獲得しており、近く日本人スタッフを雇用する予定だ。同ホテルは、カンクンでパレス・リゾートが展開する12軒のオールインクルーシブのホテルのうちの1軒。いずれか1軒に宿泊すると、他の11軒のホテルでの飲食も自由となり、人気が高いという。


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