ディズニー、アトラクション通した英語学習プログラム−日本からの誘致強化

  • 2008年9月9日
 ディズニー・ワールドでは10歳から22歳の青少年を対象に、第二外国語として英語を学ぶ「イングリッシュ・デイズ・アット・ウォルト・ディズニー・ワールド」を展開、日本からの参加者誘致を強化している。このプログラムは、フロリダのディズニー・ワールドにおいて、最低10泊から最大20泊の期間、世界各国からの参加者と共に、ディズニーの様々なアトラクションを通じて英語を学ぶもの。アメリカン・ランゲージ・ラーニング社がディズニーから2005年に委託を受けて取り組んでおり、昨年は約181人が参加。今後はアジアからの参加者の増加を期待しており、日本からの参加者は現在10名のところ、70名から100名にまで増やしたいという。

 このプログラムの最大の特徴は、ディズニーのアトラクションの裏側も含めて楽しみながら英語学習ができる点。アメリカン・ランゲージ・ラーニング社社長のジーン・シモン氏は、「教科書で学ぶ原理や原則を教室で学んだ後、例えば物理についてテーマパークのアトラクションを訪れ、来園者がいない場所で実際に重力や慣性などを学ぶことができる。また、アニマル・キングダムでは動物の鳴き声や生態を勉強した後に、動物の見学をすることで学習効果も高い」という。こうしたアトラクションの案内には、先生役のガイドとパークのスタッフが同行し、同一クラスの人たちとの会話を促し、各国の子供たちとの友達作りにも適している。最終日の修了日には、子供たち同士でeメールの連絡先を交換するなど、中長期的な学習環境を作り出すことにも役立つという。

 プログラムでは最初にクラス分けを実施し、参加者の「英語を話す」環境づくりに配慮する。また、学習意欲は「両親からのプレッシャー」ではなく、「友達との関係の中からモチベーションを高める」ことに注力していく。

 なお、プログラムには到着日、および最終日前の複数日は両親が同行する例も多い。子供はプログラムに参加し、両親は旅行を楽しむ、あるいは両親に専任講師を付け、大人向けのプログラムを提供することも可能だという。