ユングフラウ鉄道、日本人はアジア1位、季節平準化促進へ−新CEOが方針示す

  • 2008年9月4日
 スイス・ユングフラウ鉄道グループのCEOに、9月1日付けで副社長兼マーケティング&オペレーションマネージャーであるウルスー・ケスラー氏が就任、このほど来日して同社の現状と今後の方針を述べた。

 現在、グループの列車を乗り継いでユングフラウ・ヨッホまで行く日本人観光客は12万人で、アジア諸国からの訪問者数では1位をほこる。そのうちの80%が6月から7月に集中していることから、今後はその他の季節を積極的に促進していく。季節に合ったイベントを計画し、送客に繋げる考えだ。特に木々が黄葉する10月は「本当に美しい季節」とし、秋シーズンのプロモーションに力を入れる。2009年には10月14日から18日にユングフラウ地方の野外で、ヨーデルや旗投げなどのスイスの伝統芸能を披露するイベントを計画しており、その後、毎年開催していく予定だ。また、2012年はユングフラウ鉄道全線開通100周年であることから、カウントダウン・イベントも含め、様々な記念行事やキャンペーンなどを計画している。

 また、日本人の動向として10年前まではパッケージツアーでの利用がほとんどだったが、最近ではFITのリピーターが増えてきている。ユングフラウ・ヨッホへの往復だけでなく、グループの主要路線に3日間乗り放題できる「ユングフラウVIPパス」を利用し、途中下車をしてハイキングをしたり、途中駅のホテルに滞在する日本人が増えてきたという。