中部、北陸からの誘客を強化、東海北陸道の開通にあわせ−7月の旅客は減少

  • 2008年9月1日
 中部国際空港利用促進協議会は9月4日と5日、北陸地域へのプロモーション活動として、富山と金沢での利用促進セミナーを開催する。北陸地域は従来から中部の利用圏内であるが、7月5日に東海北陸道が全通し、同地域から中部国際空港へのアクセスが従来よりも30分から1時間短縮されたことで、利用者の増加を見込む。

 当日は同協議会のほか、中部国際空港と名古屋に乗り入れるフィンランド航空(AY)やコンチネンタル航空(CO)など10の航空会社が参加し、プレゼンテーションを実施。東海北陸道により向上したアクセスの利便性や「高速で海外へ。」と謳ったポスターやチラシの活用を紹介する。さらに、同地域から出発し、中部空港発の国際線を利用するパッケージツアーを造成する場合は、空港までのバス代の一部をサポートするバス費用の補助策を設定。さらに空港内事業者である「東横イン」では参加者の前後泊に対応する宿泊代の特別料金を設定しており、これらの施策も説明する。また、地元の大手新聞社を訪問し、中部発の旅行をアピールする。

 なお、7月の東海北陸道の全通により、旅客数の増加が期待されるところだが、中部国際空港の7月の旅客数は国際線が前年比5%減の42万8900人、国内線は前年並みの51万5449人で、総旅客数は2%減の94万4349人。伸び率を前月と比較すると国内線では3ポイント増、総旅客数では2ポイント増となったものの、国際線の縮小率は同じであった。