ヘルスツーリズム研究所、人材育成事業を開始−指導員1000名の育成をめざす

  • 2008年8月27日
 ヘルスツーリズム研究所は、関西医科大学の協力を得て、健康増進プログラム指導員(通称「脱メタボ応援隊」)の育成研修事業を本格的に展開する。現在、日本ではヘルスツーリズムのニーズが高まりつつあるものの、対応可能な人材が不足しており、普及するにはまず「専門的知見を有する人材育成」が不可欠であると判断した。人材育成事業は同研究所内の「ヘルシーカンパニー推進室」を拡充して対応する。

 第1回目の研修は9月26日と27日の2日間にわたり東京で実施する。運動指導に従事している人または経験者、および健康推進プログラムの導入を検討している施設や企業の担当者を対象に、生活習慣の改善援助技術、ストレスマネジメント法、運動法などを指導。旅行先で健康状態が向上、改善することは科学的な研究でも実証されており、その効果を旅行から戻った後も持続させるための方法を指導するのが特徴だ。参加費は2万円で、今後は各地で展開する予定。研修を経て認定された指導員は大都市を中心に全国約10ヶ所での実施を予定している、宿泊を伴う旅行型健康増進プログラム「男を磨くシリーズ」の「メタボリックシンドローム対策プログラム」を運営、指導する。

 同研究所では、旅行中の健康増進プログラムを指導、運営できる人材の育成し、ヘルスツーリズムによる観光まちづくりの推進をはかる。2010年までに1000名の指導員の育成を目指しており、関連の旅行商品の売上は10億円を見込んでいる。


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