楽天トラベル、中間期で増収増益−業務改善に努め月間利益率50%の可能性も

海外旅行の取り扱いについては、全体的な動向と同様に、長距離デスティネーションが悪く、近場が伸びているという。タイでは、ホテル単品の予約流通総額が355%増、航空券が70%増と大幅に増加しており、今後も6月に開設した駐在事務所を通して在庫の拡充と販売増をめざす。海外拠点については、「グアムが好調。今後もアジアを中心に小さな駐在所を設置していく」(三木谷氏)方針だ。
なお、楽天トラベルでは、宿泊商品だけでなく総合的な旅行サービスを提供する「総合化」を推進している。三木谷氏も「業務渡航など特定の分野には強かったが、足回りも含めて強化したい」と改めて説明。7月にはダイナミックパッケージ「ANA楽パック」でレンタカーの取り扱いを開始したほか、さらに将来的には鉄道の組み込みをめざしており、このほど実施した東日本旅客鉄道(JR東日本)との共同企画を契機に、今後の連携を強化したい考えを示した。