問 ラオスには2つの世界遺産がある。1つはチャンパサック県にあるが、もうひとつはどこか
A ルアンパバン
B プレアビヒア
C フォンニャ−ケバン
D グヌンムル
――正解は最下行へ
ココに注目!
▽世界遺産に認められた、ラオスの穏やかな日常に触れられる街

ルアンパバンが世界文化遺産となったのは1995年のこと。1353年から栄えたランサン王国の都であった町で、歴史的文化的遺産保護の観点とその街並みの美しさから、世界遺産に登録された。メコン川とカーン川の合流地点という、地の利に恵まれた木々の緑のなかに多数の寺院が点在するルアンパバンは、穏やかなラオスを象徴するような町といえるだろう。
▽美しい屋根が特徴の寺院たち

ルアンパバンの観光の定番といえば寺院巡り。多くの寺院の中でも、1560年にセタティラート王が建立したワット・シェントーンや、ワット・マイなどが有名。内部の仏像や装飾はもちろん、軒に向かって流れるように沿った屋根が美しいルアンパバン建築様式や、外壁に描かれたモザイク画など、寺院の内外で多数の見どころがある。さらに、寺院めぐりでは、現地の人々が参拝する姿が垣間見られる。敬虔な仏教の国であるラオスでは、寺院参拝はごく日常の風景で、自然体で参拝する人が多い。境内にはオレンジ色の法衣を着たお坊さんがのんびりと休憩するなど、ゆったりと流れる空気も、寺院巡りの魅力といえるだろう。
▽徒歩で巡れる小さな街

ルアンパバンは街の中心部は、ワゴン車以上の車が規制されているため、乗り物で観光する場合はタクシーやトゥクトゥクになる。しかし、端から端まで歩いても20分程度というこじんまりした街なので、ルアンパバンではぜひ、徒歩で観光をすすめたい。ゆっくり自分の足で歩けば、ゆったりと時間が流れる街の魅力に多く出会うことができるだろう。
毎朝6時ごろには少年から成人まで、多数の僧が並び托鉢がおこなわれる。日中にも、路地で遊ぶ子供たちや通りで会話を楽しむ現地の人々、夕刻にも観光客向けの客引きが少ないのんびりしたナイト・マーケットなど、肌で感じられる空気感があるはず。そして、300もの階段を登り、街の中心にあるプーシーの丘へ。頂上からは遠くの山々やメコン川とカーン川に抱かれた穏やかなルアンパバンの街並みが広がる絶景が楽しめる。
正解 A