JTB北海道、外国人限定のアイヌ文化を知るバスツアー実施−受入体制を整備
JTB北海道は7月26日と8月2日に、外国人を対象にアイヌ民族博物館を訪問する札幌発着の無料バスツアーを実施する。これは、アイヌ民族博物館の外国人入館者数が増加していることから、新たな文化資源の可能性を探ることを目的に実施するもの。アイヌ民族博物館によると、昨年度の入館数は日本人と外国人を合わせて前年比3.8%増の25万6240人で、そのうち10万872人が外国人であった。外国人のみのシェアは、39.1%増となっており、中でも韓国が31.2%増の5万2207人、シンガポールが116.3%増の2万1380人と順調に推移したという。これを受け、今回のツアーではアンケートを実施し、外国人が購入する土産物や見やすい展示、多言語化などの新たなサービスを導入していく。
JTB北海道市場開発室の稲村秀人氏は、「新しい資源として、アイヌの文化、芸術性が正しく伝われば観光に深みを与えることができるのではないか」と期待を寄せている。今回のツアーは初めて開催するもので、地元の人たちがアイヌ民族博物館を訪問するための夜間開放日に合わせて実施する。ツアー参加の対象となるのは、外国人旅行者および外国籍を持つ人で、同博物館のほか、アイヌの踊りや祈りなどを表現した「ポロトコタンの夜」の公演も鑑賞する。定員40名に達し次第締め切りとなるが、7月15日現在で既に35名の応募が来ているという。応募はJTB北海道市場開発室まで。
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