スマートショッピングで燃油サーチャージの金額分を取り戻そう パリ編(1)

トクする方法(1)事前に商品金額を調べ、細かいものは同一店舗で
フランスへ旅行したら、楽しみのひとつとして欠かせないのがショッピング。有名ブランド店が軒を連ねるシャンゼリゼ通りを凱旋門からルーブルに向かって半日かけて歩くのは、いつの季節でも気持ちの良いものです。また、カフェに立ち寄って本場のカフェオレにフレンチ・パティセリを味わうのも一興です。


トクする方法(2)ブランドの本国での買物を

例えば、ルイ・ヴィトンの女性用シティバックのダミエ・ハイバリーの場合、日本では21万2100円、フランスでは1060ユーロ(約17万7020円)、ドイツでは1090ユーロ(約18万2030円)、イタリアでは1100ユーロ(約18万3700円)となり、やはり本国であるフランスで購入するのがベスト。VAT税率はフランス19.6%、ドイツ19%、イタリア20%とほぼ同率なので、免税の手続きをすることで払い戻される金額についても大差はありません。
ちなみにこのバックの場合、免税手続きをすれば最終金額は、フランスで15万5778円(5万6322円安)、ドイツで16万2992円(4万9108円安)、イタリアで16万1322円(5万0778円安)となり、燃油サーチャージ分の元を取ることは決して不可能ではありません。
また、国ごとに設定されている免税対象金額を知っておくことも、スマートにショッピングをするためには大切なこと。特に1度に複数の国へ行くときは、これを知っておくととても便利。例えば、ドイツ、オランダ、イタリア、フランスでそれぞれ25ユーロ、50ユーロ、154.94ユーロ、175.01ユーロと金額に差があり、ドイツやオランダでの買物は免税になっても、イタリアやフランスで同じものを購入した場合、免税にならないことも。「塵もつもれば山となる」と言うように、それぞれが少額であっても合算すると結構、還付金額がたまるもの。きちんと免税の手続きをし、還付を受ければ、旅行の楽しみが倍増しますよ。

執筆:赤坂晋美(グローバル・リファンド・ジャパン株式会社 代表取締役)
http://www.globalrefund.com/
経歴:
旅行会社やホテルなど、旅行業界に長年従事した経験を活
かし、さまざまな企業や団体、学校などで旅行業界、ホテ
ルビジネス、ビジネストラベルマネージメント関係や、米
国と日本で働いた経験から働く女性向けのセミナーの講師、
ゲストスピーカー、パネリストとして幅広く活躍。旅行者
が諸外国で支払った付加価値税の払戻サービスを提供する
グローバル・リファンド・ジャパン株式会社の代表取締役
を務める海外ショッピングの税のプロ。