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アルゼンチン・サルタ州、周遊旅行の新デスティネーションとしてアピール

  • 2008年7月9日
 アルゼンチン共和国大使館とサルタ州観光局は、日本でのプロモーションを本格化、周遊ツアーの目的地の一つとしてアプローチしていく。7月8日に開催した観光促進セミナーで、同国の特命全権大使のダニエルD.ポルスキ氏は「多くの人が集まったのは、新しいデスティネーションを探したいというニーズの表れ」と述べた上で「新しいデスティネーションとしてサルタ州をピーアールしたい」と抱負を述べた。

 サルタ州はアルゼンチンの北部に位置し、ペルー、ボリビア、パラグアイと接する国境の州。渓谷やジャングルなどの変化に富んだ自然の景観やコロニアル風の建築物、インカなど先住民の史跡や文化、ワインや郷土食など独自の素材が豊富で、年間約120万人の観光客を迎え入れる。そのうち、51%がヨーロッパ、11%がアメリカからの訪問者が占めており、来日したサルタ州観光大臣のオラシオ・コルネッホ氏は「目の肥えた、特別な旅行を求める人にも対応できる観光素材とサービスを持っている」と、自信を示した。

 セミナーでは多様な観光素材を紹介した後に、モデルルートとして1泊か2泊の日程を例示。「朝にブエノスアイレスを出発し、午後にサルタに到着した後は半日のサルタ市内観光、翌日はワインの産地として有名なカルチャキエス渓谷でのワイナリー巡り、または4200メートルの標高まであがる「雲の列車」ツアーへの参加を提案した。また、ブエノスアイレスからアルゼンチン航空、ラン・チリ航空、アンデス・リネアス・アエリアスの3航空会社がそれぞれデイリー便を運航しており、約2時間のフライトで到着するというアクセスの利便性も紹介。ポルスキ氏は「当面は訪問者数よりも、質の良いサービスを提供することを目標としたい」と方針を示し、「独特の文化や自然のあるサルタは周遊旅行のアクセントになる。オプションの1つとしてぜひ選択して欲しい」とアピールした。


▽雲の列車、運行再開へ

 メルコスール観光局によると、サルタ州の「雲の列車」が8月6日から運行を再開する。サルタから標高4200メートルのビア・ドゥクト・デ・ラ・ポルボリージャを走る、世界でも高地を走る列車として有名だが、設備の老朽化を改善するため、ここ2年ほど運休していた。

 再開後は水曜日、金曜日、日曜日に運行することが予定されているほか、2008年は通年を通して毎週土曜日に運行を予定。ハイシーズンには増発する予定だという。メルコスール観光局では同列車のツアーについて、車窓からの景観のみならず、フォルクローレのライブ演奏なども実施し、アンデス山脈での1日を満喫できる内容となっている、としている。


▽雲の列車公式ホームページ 
http://www.ecotren.com/


▽関連情報
現地レポート:アルゼンチン、高地帯に広がる魅惑の大自然(2007/04/23)