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香港政観、今年の日本人訪問者数は2%増めざす−昨年は1%増の132万4000人

  • 2008年7月1日
 香港政府観光局(HKTB)は、団体旅行向けキャンペーンやMICE、地方空港の活用に加え、若い男女と団塊、シニア世代をターゲットに香港への需要喚起を図り、前年比2%増をめざす。HKTB日本・韓国地区局長の加納國雄氏は、「(昨年の海外旅行者数が)1.4%減の1730万人と比べると、昨年(の香港の日本人訪問者数)は1%増で良い結果であったのではないか」と評価した。香港への訪問者数で最も多い国・地域は中国の55%で、台湾が7.9%、日本は4.7%となっている。HKTBによると、中国語圏を除くと日本が最も多いとし、報償旅行や社員旅行などMICEでの利用が多いことも特徴だ。HKTBの団体旅行のキャンペーンを利用したグループの数値は、2006年度には641のグループで計3万9754人、昨年度は583グループの計2万8643人が訪問し、いずれも多くの人に利用されている。特に、時差がないこと、コンベンションセンターや香港ディズニーランド・リゾートなどの施設が揃うことから、MICEの需要を受け入れることができる。今年度もすでに2000名ほどのグループの送客を予定しているという。

 なお、7月1日から9月21日まで、12のショッピングモールと9のダイニングエリアでセールやイベントなどを実施する「香港サマーテンプテーション」を開催、8月に開催される北京オリンピックの馬術競技にあわせて誘致を図る。これに先駆け、日本/香港間に就航する145の直行便を活用し、地方空港や羽田を利用する需要をつかみ、送客につなげる考えで、7月に地方発で70名ほどのFAMを計画しているという。