Marriott Bonvoy

アンダルシア州、ロングステイで特有の体験を提案、団塊世代にアピール

  • 2008年6月23日
 アンダルシア州政府観光局のマヌエル・マシアス氏は6月19日に開催したセミナーで、今年は団塊世代を中心にコスタ・デル・ソルでの長期滞在を進めていく方針を表明した。フラメンコや闘牛など、一般的なスペインのイメージとして挙げられる観光素材が集まるアンダルシアは、スペインの中で日本人に最も人気のあるデスティネーションのひとつであり、複数回訪れる人も多い。2回目以降の訪問の場合、長く滞在してじっくり楽しみたいという希望が強く、「日本人の旅行形態が従来の短期間で多くのものを見て周る旅から変化しつつある」という。

 長期滞在に適したスペイン語、フラメンコ、郷土料理のレッスンなどのプログラムがあるほか、コスタ・デル・ソルから主要都市までは車で2時間ほどであるため、それらの都市を訪問することも可能。アンダルシアでは歴史や食などのテーマ別のルートが500以上あり、様々な素材を提供できることをアピールした。年間を通じて安定した気候を活かし、比較的安価で訪問できる冬季の送客を提案していく。

 日本人訪問者数の動向は、近年のユーロ高や燃油費の高騰により、厳しい局面を迎えているとの認識ではあるが、スペイン全体の日本人訪問者数は前年とほぼ同規模か若干成長しており、他のヨーロッパ諸国に比べると阻害要因の影響が小さい。このことから、それほど深刻な事態ではないとの考えを示唆し、引き続き日本を重要な市場としている。このほど、スペイン中央政府と合同でプロモーションを展開することで合意しており、6月から12月まで予算1億円以上で実施し、日本では雑誌を中心に露出を高めていく。