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ANTOR、今年も「Let’s Go 海外」開催−パスポート取得率向上策も進める

  • 2008年6月16日
 在日観光局協議会(ANTOR-JAPAN)は7月6日、第3回となる海外旅行需要喚起イベント「Let's Go 海外」を開催する。場所は六本木の東京ミッドタウンで、従来よりも面積が増え、来場者は1万人の予想。第1回は2000人、第2回は3000人が来場した。観光局35団体に加え、賛助会員と非会員から約10社・団体の出展が既に決定。国土交通省も観光立国のツーウェイ・ツーリズム促進の観点から後援しており、日本旅行業協会(JATA)やビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)2000万人推進室なども協力、航空券や宿泊券が当たる抽選会を実施し、需要の喚起を狙う。

 観光局は、南北アメリカから7、ヨーロッパから18、アジアとオセアニアから11のデスティネーションが出展。ANTOR-JAPAN会長で香港政府観光局(HKTB)日本・韓国地区局長の加納國雄氏は、「観光局の規模の大小に関わらずブースの大きさを均一にし、来場者との『対話』を大切にする」と強調。ステージでは、例えばHKTBのライオンダンスやENITのカンツォーネなど、7ヶ国のパフォーマンスを予定している。目玉となる抽選会の賞品も、航空会社やクルーズ会社に依頼しているところだ。開催の告知はチラシを作成するほか、ラジオ局とも交渉を進めている。


▽パスポート取得率向上キャンペーンにも取り組み−BOARの賛同意向は確認

 加納氏は、旅行需要喚起の別の策として、パスポートの取得率を向上するためのプレゼントキャンペーンにも言及。パスポートを取得した人を対象に、抽選で海外旅行を贈ることを検討中だ。すでに、在日航空会社代表者協議会(BOAR)にも協賛を打診し、賛同の意向は得られているという。ただし、全国的に展開するための告知方法や費用など課題は多く、「Let's Go 海外が終わってから本腰を入れたい」考えで、国交省やVWC関係者とも議論を進める方針。

 また、「2008年の海外出国者数は、もしかすると二桁減もあり得る」と危機感を表明。その上で、「VWCには強く期待している」といい、連携して需要を喚起していくことを強調した。