パリ観光・会議局、日本市場重視し10年連続で来日−新しいパリ伝える

  • 2008年6月13日
 パリ観光・会議局局長のポール・ロール氏は、「生きた/活きた街・パリ」を前面に「メディアと協力して新たなパリの魅力を伝え」需要を喚起するという。昨年のパリへの日本人訪問者数は63万9938人で、アメリカ、イギリス、スペイン、イタリアに続く5位。シニアは滞在日数が長く、多くのハネムーナーも訪れるが、「特定のターゲットを設定して訴求するのではなく、日本とフランスの友情が続くことが大事」といい、日仏交流150周年、今回の来日で10年連続となることにふれ、日本市場を引き続き重視する姿勢を示した。

 パリでは、今年から2010年にかけてクラウン・プラザやシャングリ・ラ、マンダリン・オリエンタルなどのラグジュアリーホテルが中心部にオープンするほか、住民も観光客も楽しむことのできるイベントを約300ほど開催する。さらに、昨年7月に開始したパリ市民と観光客のいずれにも便利な自転車の貸し出しサービス「ヴェリブ」も好評で、全体の30%が夜中に利用するなど夜間にメトロの運行が終了後の需要があるという。ロール氏は、「観光発展のためだけに街の改善を実施するのではなく、パリ市民にとっても住みやすい街にすることで、パリの魅力をシェアすることができる」と語った。

 また、パリの関連業者で組織する「パリ委員会」がパリのPRに貢献した雑誌や個人を表彰、授賞式を開催。雑誌部門ではフィガロ・ジャポン、ミセス、個人部門では雑誌「ACT4(アクト・フォー)」の佐藤真理子さんなど4名が選ばれた。