南アフリカ、暴動沈静化に向けた対策を発表、旅行地の安全保持を強調

  • 2008年6月2日
 南アフリカ観光局によると、南アフリカ政府は同国内の一部地域で発生している外国人への暴行事件について、沈静化に向けた対策を実施する。同政府は国を挙げて国民と外国人の安全を確保するとし、各省庁の連携により対策チームを結成、外国人への暴行の原因解明と再発の防止対策に着手する。さらに、被害を最小限にするため、暴力行為の関与を厳しく処罰するとし、特に外国人に危害を加えた人には重罰を与えることを決定。また、国内すべての地域団体・組織に対し、国民と外国人の安全保証を呼びかけ、外国人に対する暴力行為の阻止と、それらの行為を発見した場合は関連当局に報告することを促すという。

 南アフリカ観光局の最高責任者モケッツィ・モソーラ氏は「一連の暴行は一部地域に限られており南アフリカが海外からの旅行者にとって安全な旅行目的地であることに変わりはない」と、デスティネーションとして安全性が保たれていることをアピールしている。