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成田・小堀副社長、「地元の理解得て早期に30万回」−羽田国際化の動きうけ

  • 2008年6月2日
 成田国際空港(NAA)取締役副社長の小堀陽史氏は5月30日の会見で、「運用や環境、施設など解決すべき課題は多い」と前置きした上で、「地元の理解を得て、できるだけ早く『目指せ30万回』にしたい」と意欲を示した。発言は、羽田空港国際化の議論を意識してのもの。羽田の国際化については、「首都圏の航空需要を考え、経済や観光の活性化のために成田の足りない分を羽田で補うのであれば、仕方がないこと」と理解を示す一方、「成田か羽田かの議論が出ないように、早く容量の拡大を」との考え方だ。

 成田空港の容量拡大を巡っては、3月に周辺の9市町からなる成田国際空港都市づくり推進会議に対して、NAAが滑走路の長さや運用時間を変えることなく、発着回数を現在の50%増となる30万回に増加できると説明。推進会議側からは拡大のメリットを不透明との意見が出ていた。小堀氏も「プラスの面とマイナスの面があり、どうバランスとるのか」と語り、雇用の創出など経済への波及効果を調査する必要があるとした。今後、推進会議のなかで調査が進められる見込みだ。

 なお、外資規制の問題に関しては、国交省が設置する検討会のなかで「NAAはヒアリングされる側で、どのような立場で臨むかは検討中」という。


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