横浜、09年開港150周年の記念事業を展開−米倉涼子さんも横浜をアピール

  • 2008年5月29日
 横浜市は2009年、開港150周年の記念事業の一環として「開国・開港Y150」と名付けたイベントを開催する。イベント総合プロデューサーの小川巧記氏は、「鎖国していた日本の開港は開国を意味し、日本に住むすべての人に関わるものである」とし、歴史を振り返ると同時に、「未来についての新たな歩みの機会となるものにしたい」と述べた。開港イベントは2009年4月28日から9月27日まで、ベイサイドエリア、マザーポートエリア、ヒルサイドエリアの3地区をそれぞれ「海」「街」「自然」として様々な催しを開催する。

 イベントの中心エリアとなるベイサイドでは、3つの有料入場施設と5つの周遊会場で、体験型の展示や催事を実施。世界的に活躍するフランスのアートパフォーマンス集団「ラ・マシン」が手掛ける高さ12メートルにおよぶ動くオブジェの展示や、映画監督の岩井俊二氏によるアニメーション作品など大規模な企画を揃えた。そのほか、環境への取り組みや国際交流をテーマにしたシアターや企業パビリオン、商業ゾーンも用意する。ヒルサイドエリアでは人と人とのつながりをテーマに、市民参加型のプログラムを夏休みを想定し7月4日から9月27日まで展開。マザーポートエリアでは1年を通じて周辺地域の商店街などと連携した事業を展開する予定で、現在企画を進めている。

 5月28日の記者発表会では、イベントの概要説明のほか、開港時代から現代までの各時代を象徴するファッションショーを行なった。また、女優の米倉涼子さんが登場し、出身地でもある横浜について「エリアごとに全く異なる街。港町で外から入ってきた様々な文化を吸収してきた街だからこその魅力がある」と紹介した。