NZでトレンツ開催、日本市場の質を維持−中国が人数で抜いても消費額など重視

  • 2008年5月28日
(ロトルア発 秦野絵里香) ニュージーランド最大のトラベルマーケット「TRENZ2008」が5月26日に開催、約320社の宿泊施設やオペレーター、アクティビティなどが出展、各国から300を超えるバイヤーが参加している。

 ニュージーランド政府観光局局長のジョージ・ヒクトン氏は、2007年度の全世界からの訪問者数が240万人で増加傾向にあるものの、日本人は11%減の11万6489人であるとし、「2、3年で10万人に減少すると見込んでいる」と弱含みの推移を予想する。ただし「人数だけを見れば中国が日本を抜き、訪問者数で4位となるが、消費額や滞在日数などを含めると日本は重要なマーケット」と日本市場の重要性を強調。人数を増やすのではなく日本市場に対しては質を維持していく考えを示した。

 TRENZ2008では60以上の新商品が紹介された。モコイア島で足湯を楽しむツアーを展開する「モコイア・アイランド・ワイオラ・エクスペリエンス」や、エベレスト登頂を人類最初に成功させたエドモンド・ヒラリーさんの功績を展示する「サー・エドモンド・ヒラリー・アルパイン・センター」など、14のサプライヤーが初出展している。ツーリズム・インダストリー・アソシエーション・ニュージーランド(TIA)会長のノーム・トンプソン氏は、「新たな商品とともにニュージーランドの旅行業は常に発展を続けている」とTRENZ2008の成功へ自信を見せた。