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ランデブー・カナダ開催、2010年の冬季五輪を視野−AC関西線運休で懸念も

  • 2008年5月28日
(バンクーバー発 高橋絵美) カナダ観光業の最大の旅行見本市「ランデブー・カナダ」(RVC)が、5月24日から28日の5日間、バンクーバーで開催している。32回目になる今年は世界10ヶ国以上から、昨年を約120名上回る1721名のバイヤーとサプライヤーが参加し、過去最大規模のものになった。日本からは26名がバイヤーとして、1回15分のミーティングに参加していた。

 今年のランデブー・カナダは、2010年冬季オリンピック開催地であるバンクーバーで開催されていることもあり、レセプションではオリンピック開催を意識したエンターテイメントを披露。また、バンクーバーとウィスラーを結ぶ観光列車「ウィスラー・マウンテニア」が通常4月から10月までの運行に加え、2009年からは冬季の運行を開始するなど、オリンピックを意識した取り組みや素材が見られる見本市となった。カナダ観光局(CTC)では、この冬季オリンピックをカナダを露出する良い機会とし、2009年からブリティッシュ・コロンビア(BC)州と協力してオリンピック関連のメディア露出を開始する予定だ。


▽CTCガルピン氏、エア・カナダの関西線運休にアメリカとの周遊旅行など提案

 ランデブー・カナダに参加した、カナダ観光局(CTC)日本・中国地区代表のデレック・ガルピン氏は「現地のサプライヤーと日本からのバイヤーが直接会って、情報を得られる場はとても重要」とし、ランデブー・カナダの意義を語った。また、このほど決定した、エア・カナダ(AC)の下期からの関西/バンクーバー線の運休について「大きな問題だ」と述べ、運休によりカナダへの座席供給数が年間8万席減少し、2007年の関空発の渡航者数約4万5000人の減少が予測されると説明。今後、関西マーケットへの方針としては、ノースウエスト航空(NW)などの他の航空会社との関係を強化し、送客を促す予定。そのため、アメリカとカナダを周遊する2国間の旅の提案などを考えている。