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マカオ、4月の日本人訪問者数は27%増−49ヶ月連続の増加

  • 2008年5月28日
 マカオ観光局によると、4月の日本人訪問者数は前年比27%増の2万3943人で、49ヶ月連続の増加となった。なお、1月から4月までの累計は30.7%増の10万9956人。24時間以上滞在する訪問者の割合は64%に達し、その割合を着実に高めている。7月にはマカオ航空(NX)が関西線をデイリー化し、ビバマカオ航空(ZG)が成田線チャーター便を増便することを受け、観光局では夏休みの直行便を利用した商品の充実に期待を寄せている。


▽ビバマカオが増便で利便性を前面に、日本発需要の獲得へ

 ZG日本総代理店を務めるエア・チャーター・インターナショナル(ACI)代表取締役社長の大林佳弘氏は、7月20日から予定する成田/マカオ間の増便による利便性の向上を前面に打ち出し、セールスを強化する方針だ。マカオの訪問者数の増加も堅調に続くことが期待される。

 ただし、ACIによると、今回の増便はマカオ発の需要が高まっていることに対応するもの。日本では、阪急交通社やエイチ・アイ・エス、近畿日本ツーリストなど7社が商品を設定しているものの、「日本の旅行会社は、チャーターと聞くと身構えてしまい、マカオの旅行会社に比べて反応が鈍い」という。ただ、マカオ発の需要の伸びが日本発の需要の勢いを上回る状態は「本来、意図する状態ではない」としており、日本発の需要に着実に結びつける考え。スロットの確保も順調で、台風と機材整備による欠航を除けば「しっかりとオペレーションしている」とし、今後の信頼感の醸成と市場への定着に期待を示している。なお、利用率は高まる傾向にあり、4月の平均値は70%であったという。