インフィニ、完全eチケット化の取り組み進める−開発、改修を継続

  • 2008年5月26日
 インフィニ・トラベル・インフォメーションは、6月1日に完全eチケット化を控えて、システム開発や旅行会社のサポート体制の強化を進めている。インフィニ経営推進部主席部員の菊池宏氏は、5月22日に開催したカスタマーセミナーで、6月1日以降重視する点として、「未契約の航空会社と契約を締結し、eチケットの開発を推進」「不足の事態に備えて旅行会社のサポート体制を強化」「パートナー航空会社のインターラインeチケット100%の達成」の3点と強調。またセミナーでは、開発済みあるいはリリース予定の新機能・サービスを紹介し、利便性をアピールした。

 完全ET化を前に、インフィニでeチケット発券可能な航空会社は5月21日時点で60社で、5月末には65社となる。日本に就航する航空会社の8割をカバーすることになり、今年度は、さらに12社の開発を進める方針。中国系航空会社にも注力する。サポート体制としては、インフィニデスクを強化し、完全eチケット化の前日である5月30日は営業時間を延長し、6月1日は日曜日ながら臨時営業、6月2日以降はスタッフを増員して問い合わせに対応する。また、カスタマーサポート部で出張トレーニングも実施する。

 また、6月1日以降、インフィニではATB発券を停止して発券機を順次撤去するが、IATA代理店は、オーディットやCCCF、PIRを暫定的に白紙券で発行するためのプリンタとして年内は利用が可能となっている。今後、オーディットとCCCFはインフィニの画面上で確認して保存や印刷ができるようにする。PIRは既に「Tripple」で参照してA4サイズの紙に印刷、あるいはメールで送信することが可能だ。また、新機能として、プレートキャリアからインターラインETキャリアの検索、キャリア間のインターラインETの可否確認、インターラインとなるキャリアからETが可能なプレートキャリアの検索も可能にする。

 なお、GUIを採用して簡単にリファンドできる「リファンド・マスター」を開発中で、7月にはリリースする予定。発券日から13ヶ月間リファンドが可能となるほか、複数券番の指定、ダウングレードリファンドもできるようにする。