JATA、ウズベキスタン視察−入国手続き簡素化、日本に観光担当者を要望

  • 2008年5月23日
 日本旅行業協会(JATA)は、5月9日から5月14日の日程でウズベキスタンを視察した。メンバーはJATA会長の新町光示氏と副会長の古木康太郎氏、常務理事の菊間潤吾氏、理事長の梅田春実氏。成田/関空/タシケント線を利用し、世界遺産のブハラとサマルカンドなどを視察したほか、ウズベキスタン航空(HY)と政府観光局も表敬訪問した。

 現地での観光関係者との協議では、ノービザ化や煩雑な入国手続きの簡素化、国内航空網と観光インフラの整備、観光プロモーションの強化、日本大使館などへの観光専門スタッフの常置を要望。特にインフラはブハラ/サマルカンド間に航空路線がないために整備状態の悪い道路をバスで移動しなければならず、「シニアでも元気のある人しか来ていなかった」(梅田氏)ことから、訪問者を限定してしまうと説明。現地側からは、努力する旨の回答が得られ、夏からは同路線に50人乗りの飛行機を導入する意向が伝えられた。また、今後FAMツアーも実施される計画だという。

 なお、現在は、HYが日本に週2便で就航、欧州各都市に同日乗継ぎできる便が多いことから、約70%の利用率となっている一方、ウズベキスタンの日本人へのビザ発給数は年間5000枚の規模。JATAでは、「『シルクロードの交差点』のような場所で観光資源の魅力は十分。国民も親日的で物価も安い」(梅田氏)ことから、今後、新デスティネーション開発の一環としてビジット・ワールド・キャンペーン(VWC)で取り組むことも検討する。