ブリティッシュ・エアウェイズ、新IT運賃は慎重に検討−本社、JATAと相談を

こうした理解を示す一方で、「原油価格は1年前に52ドル/バレルから約120ドル/バレルと倍以上に高騰している。燃油サーチャージの額や総額表示で対応できるものでもなく、航空会社のコスト増の要因は大きい」として、現行の燃油価格に連動したサーチャージ額が決定する仕組みは一定の効果があるとの認識だ。
また、需要拡大に向けた取り組みについて、英国政府観光庁やビジット・ロンドンなど観光局、旅行会社と協力し、「価格だけでは、市場への刺激にならない。きちんとしたセグメントに訴え、どこを刺激すればよいか方策を検討したい」と語り、今後の日本市場の需要喚起に向けた真摯な姿勢をみせた。
▽60周年記念を東京・三越で開催
BAは現在、成田/ロンドン線をボーイング747型機、1日2便体制で運航している。初就航は1948年3月19日、イギリスの港町のプールを出発、3月25日に山口県岩国に到着した。当時の社名はBOAC(British Overseas Airways Corporation)で、フライト時間は143時間で、丸6日をかけて、オーガスタ、カイロ、バーレーン、カラチ、カルカッタ、ラングーン、バンコク、香港を経由した。1955年には日本人客室乗務員を採用し、着物でのサービスを展開したことでも有名で、航空機を利用した海外旅行の草創期から、日本市場でのサービスを展開。また、1991年には大阪の以遠として福岡への就航、1992年には名古屋からの直行便を運航するなど、日本各地での就航も手がけてきている。
なお、東京・銀座三越において、5月20日から26日まで開催される英国展で、BAのユニフォーム6種類を展示する。これはロンドンのBAミュージアムに所蔵するものを、英国展にあわせて取り寄せたもので、歴代ユニフォームを着用したファッションショーは21日に開催を予定している。