中部国際空港、20年3月期決算は過去最高の売上高−今期も黒字計上めざす

  • 2008年5月13日
 中部国際空港の平成20年3月期(2007年4月1日〜2008年3月31日)連結決算は、売上高は前年比0.7%増の528億7600万円と過去最高を記録した。営業利益は、旅行企画商品の造成を支援する利用促進策や施設拡充の営業費用が前年から14億円増加した462億円超となり、営業利益は13.7%減の66億4500万円、経常利益は60.5%減の6億7900万円、純利益は75.0%減の2億9600万円となった。なお、開港以来の黒字は3年連続となっている。

 なお、今期の見通しは原油高による路線減少、円高による中部圏の企業の業務渡航需要の手控えを想定し、厳しい環境との認識を示すものの、インバウンド旅客の増加、フライセントレア・キャンペーンの展開により、売上高は20年度比で0.8%増の533億円をめざす。特に、インバウンドでは近隣の高速道路の整備が進むことによる需要拡大の余地があるとしており、注力していく方針だ。これにより、営業利益は63億円、経常利益3億円、純利益1億円を予想。特に、黒字確保において、純利益は1億円から数億円の赤字の範囲を想定するものの、「環境は厳しいが、黒字を計上する企業文化を定着したい」として達成を目指す。