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高雄市、2009年までに日本人訪問者数38万人をめざしキャンペーン実施

  • 2008年5月12日
 台湾の高雄市の陳菊市長が来日し、新たなキャンペーン展開や高雄捷運(KMRT)紅線開通の利便性をアピール、日本市場への観光推進に注力すると強調した。陳市長は5月9日開催の観光セミナーの中で、昨年の台湾への日本人訪問者数は117万人であるのに対し、高雄は19万人であることに触れ、豊富な観光資源がありながら、観光推進の力が足りなかった」として、「2009年までに倍増させたい」と意気込みと、高尾市の観光のポテンシャルを示した。

 高雄では、3月9日に高雄の南北を結ぶKMRTが開通、今年10月には東西を繋ぐKMRTも開通する予定で、市内のアクセスが格段に向上する。宿泊施設は4ツ星以上のホテルが48ヶ所あるうえ、さらに2009年7月16日から26日まで、高雄でオリンピックの競技種目でないスポーツを集めた総合スポーツ大会「ワールドゲームズ」が開催されるため、40億NTドルを投入したメインスタジアムも来年1月に完成予定で、こうした国際的なイベントを受け入れられるほどのインフラが整う。

 今年11月からは来年3月まで、日本の寒い時期に高雄で暖かい冬を過ごしてもらいたいと、「高雄暖かい冬キャンペーン」を展開する。これは、同期間中に高雄に滞在した日本人ツアー客を対象にKMRTのフリーチケットを全員に無料で提供するほか、抽選で10名をワールドゲームズと台湾南部観光へ招待し、台湾元10万元のギフト券を提供するというもの。具体的な内容については今後決定する予定だ。また、65歳以上向けに台北/高雄間の新幹線料金を半額で提供。若年層向けにはサイクリングやウェディングを打ち出していく。

 なお、同日は日台観光協会と台湾高雄市観光協会が友好協定提携書への調印も実施された。