ノースウエスト航空、成田/サイパン線を増便、1日2便体制に−7月から夜便

  • 2008年5月9日
 ノースウエスト航空(NW)は7月1日から、成田/サイパン線を1日1便増便し、ダブルデイリーで運航する。東京から北マリアナに毎日2便運航するのは、NWが初めてのこと。使用機材はエアバス330-300型機で、座席数はワールド・ビジネスクラス34席、エコノミークラス264席。これにより、日本/サイパン間の座席供給数は1ヶ月あたり8000席以上の増加となり、来年度の日本発の訪問者数は6万人の増加が見込まれるという。NWでは増便の理由を、観光局や現地関係会社からの要望が多く「ニーズの高まり」と説明。増便分は夜に日本を出発し、現地を朝出発するスケジュールであるため、長期休暇を取得しにくい社会人をメインに、フライト選択の幅を広げて利便性の高さをアピールしていく。

 これを受け、北マリアナ諸島連邦知事のペニグノ・フィティアル氏は「7ヶ月間実施した協議の結果が増便に至り、嬉しく思う」と歓迎の意を表明。マリアナ政府観光局(MVA)理事長のジェリー・タン氏は「増便により、今後1年間で日本人観光客がもたらす収入は、合計8000万ドル(約80億円)以上となる。MVAは日本市場で継続的なプロモーションを実施していたが、NWの決定はこれまでの投資額を大きく上回る効果をもたらす」と期待を示す。MVAでは中期的目標として成田発の増便を掲げており、日本事務所代表の早瀬陽一氏は「東京は一番需要がある場所。継続した協議の結果で嬉しい」と喜びを表す一方で「次は席を埋めることが重要。NWと旅行会社と協力してやっていきたい。夜便は価格が落ちやすいので挑戦になるが、良い戦略を立てていく」と、増便後の方針を示した。


▽NW成田/サイパン線増便分スケジュール
NW100 NRT 午後8時45分発/SPN 午前1時25分(運航開始日:7月1日)
NW99 SPN 午前5時00分発/NRT 午前7時40分着(運航開始日:7月2日)