オアフ観光局・三枝氏、「観光局は新たな段階へ」、予約行動の促進視野に

  • 2008年4月18日
 オアフ観光局アジア地区マーケティング営業部長に4月1日付けで就任した三枝肇幸氏は、4月17日に開催した記者会見で、「日本人観光客が減少している現在、やるべきことは、小さな労力でいかに大きな効果を得るか」と今後の方針を示した。その戦略として、(1)1人1日当たりの消費額増加、(2)1人あたりの滞在日数の増加、(3)初来島者の増加と(4)リピーター率の増加、(5)ショルダーシーズンの誘客、を掲げる。対象客層を、(1)ロマンス、(2)3世代含むファミリー、(3)30代から40代の女性、(4)団塊・アクティブシニアの4つとし、特にイメージでは「アート&カルチャー」「エンターテイメント」「グルメ&レストラン」「アクティビティ」「ショッピング」を打ち出していく考え。

 ただし、三枝氏は、一般的な観光局の業務について「ブランディングが主流だが、今はその次の段階に来ている」とし、「ピーアールにとどまらず、消費者の旅行したいと思った時に次の行動に繋げること、つまり予約しやすい環境を提供する方法も検討したい」と、一歩踏み込んだ方策を検討していることを明かした。具体策は決定していないが、「例えば今までは全市場に向けた展開であったが、今後は会員制などある分野の対象に向けた切り口もありえる」と述べ、積極的にチャレンジしていく考えだ。

 また、MICEを含むグループ・団体については「ハワイに来たことのない担当者もいる」と、情報を提供することにとどまらず、ハワイ・ビジターズ・アンド・コンベンション・ビューロー(HVCB)と協力しながら、旅行会社に出向いたエデュケーションセミナーを実施することも検討していく。