英・湖水地方、映画効果もあり関心たかく−動向捉え、新たな商品も造成

  • 2008年4月16日
 イギリス・湖水地方ジャパンフォーラムのメンバーが来日、日本旅行業協会(JATA)と意見交換やデスティネーションセミナーを開催した。訪問者の正確な統計データはないものの、「滞在者の宿泊数がこのところ増えている」(同フォーラム会長、ビアトリクス・ポターの世界館長のリチャード・フォスター氏)という。こうした動向を捉え、ウォーキング・ルートの掲載、持ち歩きできる日本語地図など、日本からの旅行者に活用しやすいものを揃えている。また、昨年は映画「ミス・ポター」の公開で、関心もたかまりつつあり、映画に関連したツアーを組むことをはじめ、FITへの対応も可能だという。

 また、湖水地方ジャパンフォーラムでは、高い評価を受ける食、湖周辺でたのしめるパラセーリング、カヤック等のアクティビティ、歴史ある文化から現代アートまで幅広く楽しめる文化の側面を打ち出していく。宿泊施設も充実しており、マンカスター城のピーター・フロスト=ペニントン氏は「800年一家が住んできた城を滞在しやすいホテルに改装。近隣の山や湖、そして庭園を楽しむこと、隣接するゴルフ場でハンディに関わらずゴルフを体験できる」などとアピール。詩人ワーズワースが暮らしたダヴ・コテージのマーケティング部長のポール・クレイアン氏は「博物館に日本人のガイドがいるほか、ダヴ・コテージ、ワーズワースの生家を含む5時間半ほどのツアーも造っており、アピールしていきたい」などと語った。