アトランティック・カナダ4州観光局は4月10日、エア・カナダ（AC）、カナダ観光局（CTC）と共催で、「赤毛のアン」出版100周年を記念するレセプションを開催、プリンス・エドワード島はじめアトランティック・カナダ4州をアピールした。CTC日本・中国地区代表のデレック・ガルピン氏（写真）は、「これまで控えめであった露出を増やし、一般消費者への認知を高め、需要を増やしたい」と挨拶。また、アトランティック・カナダ4州観光局によると、世界でも日本からの訪問者の出足が好調とし、「5、6、7月はメディア商品が好調で、昨年と比べ3倍ほどのペースで期待を上回る」状況で、「夏にかけ、おそらくパッケージ商品の販売が増えるだろう」と期待を寄せている。同観光局は今後、赤毛のアン出版100周年を契機にメディア、旅行会社と協力して観光需要の促進につなげていく

　赤毛のアンの出版100周年記念に関連し、訪問者には抽選で賞品があたる記念スタンプラリー、プリンス・エドワード島州の訪問証明書を発行する。さらに、イベントの開催を多く計画しているが、なかでも7月3日から6日までの3日間に開催する「赤毛アンフェア」は、フィルム・フェスティバルやキャンプ・ファイヤー、赤毛のアン・コンテストなど、100周年を飾る最も大きなイベントだ。一方、日本では新潮文庫から赤毛のアンの新装版が刊行、これにあわせ感想文コンテストの実施が予定されている。また、劇団四季のミュージカル「赤毛のアン」は6月までの上演で、ファンだけでなく幅広い層の予約があるという。さらに6月20日に、日本とカナダで初めて赤毛のアンの記念切手の販売を開始する。