パラオ、ファミリー層を取り込み3万人市場へ成長

  • 2008年4月8日

 パラオ政府観光局日本事務所代表の芝村剛氏は4月7日、コンチネンタル航空(CO)と共催したセミナーで「昨年のパラオへの日本人入島者数は前年比8.6%増の2万9198人」と、目標であった2万8600人を上回り「3万人市場になった」ことを強調した。芝村氏は「過去15年間を見ても安定した伸びを記録している」とし、特に、リピーター率の高さを伝える。また、従来のメイン客層はダイビング目的であったが、昨年からメディア露出を増やしたことにより、ダイビングをしない人の関心も高まり、特にファミリー層が増えているという。今後も、ダイバー以外の客層を取り込んでいく考えで、セミナーでは多様な客層向けの観光素材をアピールした。

 珊瑚礁が長い年月をかけて細かい粒子となり、堆積した「ミルキーウェイ」や、毒のないクラゲが100万匹生息するとされる汽水湖「ジェリーフィッシュレイク」など、子供から年配者まで楽しむことができるパラオ独特の観光スポットを紹介。さらに、シーカヤックやシュノーケリング、釣りのほか、最近ではサーフィンも注目されているという。また、6月中旬には「パラオ・ロイヤル・リゾート」にパラオで2番目のビーチが新たに完成する予定。同ホテルでは、「遊泳だけでなくカヤックなどのアクティビティを用意し、ファミリー層に対応したい」考えだ。このほか、日本人エステティシャンが常駐するパラオ唯一のエステティックサロン「クール・エ・コール」では、ホテルまでの送迎や、日本人向けにカップルプランなどを用意している。

 また、COでは、「特に今年1月からダイビング以外のパッケージツアーが増えてきている」と話し、新たなセグメントの送客に期待を寄せる。6月にはパラオ政府観光局の観光誘致キャンペーンに参加するほか、随時セミナーなどを開催していく考えだ。