フィリピン、旅行会社と協力して夏と冬にキャンペーン実施‐08年は40万人集客へ

  • 2008年4月7日
 フィリピン観光省(PDOT)は4月4日、2008年の日本市場に向けた広告およびプロモーション展開について発表した。昨年のフィリピンへの全世界からの渡航者数は前年比8.7%増の約310万人で、今年は350万人を目標値に設定した。日本人旅行者数は、2006年に42万1000人を記録したものの、昨年は39万人に留まっており、この度来日したPDOT長官のジョゼフ・エース・H・デュラノ氏は、「今年は40万人以上に戻すことを目標にプロモーション展開を行っていく」とした。

 PDOTでは、キャッチフレーズを「ココロ、染まる」と題し、女性、ダイバー、アクティブシニアをターゲットに設定、それぞれの要素をトロピカルフルーツやスパ、ショッピングからくるエネルギーをイメージしたプレミアムイエロー、ダイビングや海、リラクゼーションをイメージしたターコイズブルー、夕陽やリゾートライフ、フィリピンの温かいホスピテリティをイメージしたロマンティックレッドの3色の色で表現したプロモーションを展開する。デュラノ氏は、「色にはインパクトがある」ことから「フィリピンの多彩な魅力を色でイメージし、旅行者を取り込む」と意気込みを語った。また、観光プロモーションの素材にはタレントの高梨臨さんを起用。4月から旅行代理店の店頭ポスターなどに登場している。

 さらに、夏と冬に旅行者参加型のキャンペーンを実施。これには世界的でも人気のある「ハローキティ」をキャンペーンキャラクターに選定した。7月から9月まで、「セブ・トレジャー〜ハローキティの宝探し大作戦〜」と称し、セブ、ボホールのホテルやダイビングスポットに隠された宝箱を探してキーワードを見つけると賞品がもらえるキャンペーンを展開、5月1日から旅行代理店の店頭などで紹介していく。来年の1月から3月にかけては、「マニラ・プレミアム〜ハローキティフォトコンテスト〜」を実施。これは、旅行代理店の店頭で配布されるブローシャのヒントから、マニラ、ボラカイの撮影スポットを探し、写真を撮影、投稿した人の中から優秀作品に賞品を提供するというもの。今年はセブ、マニラに加えてボホール、ボラカイ、パラワンへの送客に力を入れるため、上記キャンペーンのほか、旅行博への参加やビジネスミッションなど旅行会社とメディアと協力したプロモーション活動を行っていく。

※4月9日15時10分 記事中の内容を一部訂正いたしました。(編集部)